10月24日の夢

小学校の校舎で、また、家に帰るまでの下校中に、女性科学者になったり中学生の頃の自分になったりしてゾンビに襲われる。

家に帰ると母親が夕飯の支度をしていて、ゾンビの話をするが、テレビも何もつけていなかったのでまるで気付かなかったという。ゾンビが出るなんて大ごとだと思っていたが、ニュースを見なければ気付かない程度のもので、大した騒ぎではなかったのだと安心する。

中学の友だちと遊ぶ約束をしていて、私がそのうち2人を車で迎えに行くことになっていたので、部屋の勉強机に座りスマホを確かめるが、特に新着通知は来ていない。しかし、それはロックがかかっていたからで、解除した途端にたくさんの通知が来ていることに気付き慌てる。3時間も前に「すぐにでも遊びたい」という通知がきていているが、その頃は丁度ゾンビに襲われていた頃で、友だちは普通に大丈夫だったんだな、やっぱりゾンビ騒ぎはは大したことないんだな、と思う。その後のラインには、別の友達のバディミッションBONDの実況が流れている。

 

テレビで東京の郊外にある雑貨とお土産を売る店を紹介している。

カフェもやっているが、こだわっているためコーヒー1杯出すのに20分かかる。

この店に就職するため、履歴書を持って東京に行く。店は浜松町の辺りにある。土産ブースで沖縄県?の辛い酢のボトル(約1リットル)を4本セットで売っている。テレビでも紹介されていた気がして、手に取った時に落としてボトルにヒビが入ってしまい、買うしかなくなる。

 

店には中庭があり、夕方に近い昼間、曇り、やや延び放題の芝生を抜けると屋内のカフェブースに繋がるドアに着く。テーブルは2つ。うちひとつには4人ほどの年配の女性グループ。来たばかりの違う女性がカウンターでコーヒーを頼むと、20分かかると言われる。

 

店を出て駅近のビルに入る。上階にのぼるエスカレーターが、ベージュ色のマジックテープになっており、それにくっついて移動する。段差はなく、坂で、急に90℃近い角度がつくため、急いで張り付いて登っていく。無様であり、都会の人はもっとうまく使いこなしているのだろうかと思う。 登った先にあるTSUTAYAは、妙に棚がまばら。修学旅行の生徒が点呼しているが、点呼係の男子の学級委員が「男子25、女子17、合計…」で計算ができず止まってしまい、引率の体育教師が最初から点呼しろと怒っている。 更に上の階に行こうとするが、エスカレーターの先が行き止まりになっていて、引き返した。外は夜になっている。

最近読んだ本の感想

『老人と狩りをしない猟犬物語』|感想・レビュー - 読書メーター

 

狩りをしない猟犬ときいて、どのような犬を想像しますか。

きっと、心優しいとか、気弱で獲物を倒せないとか、そういう類の犬をイメージすると思います。

半分当たっています。

この物語に出てくる猟犬、隼(はやぶさ)さんは、

とても優しい犬ですが、戦闘力がカンストしています。

狩りをしないというのは、文字通り猟師に付いて「狩り」をしないだけであって、戦うこと、殺し自体は躊躇なく行います。

そのため、隼さんの闘いは、大抵、獲物とのタイマンになります。

(まれに、隼さん 対 多数の時もある。もちろん、彼は圧勝します。)

 

猟師である老人は、家族や1代目の猟犬を熊に殺され、暗澹たる日々の中で隼さんを拾います。隼さんの突出した運動能力に2代目としての希望を見出しますが、獲物である鳥やキツネを殺さないばかりか、遊び相手として仲良くしようとする隼さんの気性に落胆し、ダメ猟犬の烙印を押すのでした。

老人は、自身残された僅かなずかな時間の中で、森に潜む3体の王者、熊、猪、大鷲と、独り決着をつけることを誓います。

 

 

この物語の魅力は、老人と隼さんの不思議な関係だと思います。

 

猟師と猟犬は、主人と忠実な部下、つまり明確な上下関係を築きますが、隼さんは老人の部下ではありません。老人が大好きで、危機が迫れば先んじてその芽を摘みに動きますが、気がのらない指示には明確に従いませんし、基本ソロ活動を重視しています。そういう意味でも、隼さんは「猟犬」ではなく、一匹の自立した「犬」であるというスタンスが貫かれています。

 

3体の王者を屠ることを決意した老人ですが、それぞれの怨敵との結末には、どれも隼さんが、直接的に、間接的に絡んでいます。

暗躍する隼さん。それを知らない老人が、「この犬、今日もほっつき歩きやがって。こっちは大変だったんだぞ。トホホ…」と落胆するという、まるで正体を隠し日常を守るヒーローのテンプレートのような展開に、微笑ましくも歯がゆい気持になること請け合いです。

 

こんな軽いノリで説明していますが、絶望的な環境で、だんだんいうことを聞かなくなる老体に鞭打ちながら、それでも猟師という生き方しか知らず、突き進むことしかできない老人の孤独な胸中

最強ゆえに孤独であり、仲間欲しさにキツネの親子と仲良くしようとする隼さんのいじらしさ

そんな一人と一匹のじれったくも愛しい関係と、厳しくも美しい自然の描写がほんとうにあざやかで、出会えてよかったな、と思える1冊となりました。

 

 

隼さんが奥羽軍に加わっていれば、確実に赤カブト討伐戦の決死隊のひとりになっていたでしょう。それだけの〝漢〟です、彼は。

 

 

 

 

 

怖い長方形

今は亡きサティのゲームセンター。

 

手前側からUFOキャッチャーやワニワニパニック、じゃんけんのゲーム(グーチョキパーのボタンを選び、マシンとじゃんけんする)、少し中にいくとアームでお菓子をとるやつ、アンパンマン号や新幹線といったの乗り物系と、対象年齢が低いものが配置されている。

更に奥へ進むと、年齢層の高いゲームがあらわれる。壁際を埋めるようにスロットマシンやドライブゲームがずらりと並ぶゾーンは、あまり人っ気がないし、人がいても大抵は覇気のないの男性なので、小学生のこどもには近寄りがたい。

唯一心やすらげるのは中央に鎮座するコインゲームゾーンだった。

コインをふらせる汽車が塔の上を周回している様子などは何度見ても飽きなかったし、たった1枚のコインが雪崩を起こす快感は格別で、コインを得るためにコインを溶かしまくっていた。

 

そんなコインゲームコーナー付近の両替機のはす向かい、やや奥まった位置にそれはあったと思う。

木製の公衆便所(トイレというより、便所。)を模した筐体で、はがれた板から血走った眼玉がのぞく様子が描かれている。そこから響く重低音と不気味な少女の声は、ゲームセンターの爆音のなかでも何故かはっきり鼓膜にこびりつき、幼い子どもたちを戦慄させた。

真っ暗な筐体のなかには2人ほどが座れるシートがあり、用意された怖い話(確か4~6種類ほど。少ない。)から好きなものを選択して聴くことができる。記憶は定かではないが、おそらく映画「学校の怪談」ブームを追うように設置されたと思われる。

 

当時はこのゲーム機が恐ろしくてならず、反面怖いもの見たさの精神で、ゲームセンターに立ち寄れば必ず1度はこのトイレの様子を覗きに行った。しかし、誰かがこの筐体に入っていた記憶はない。ゲーム機は大抵ひとりで奇妙なBGMや悲鳴を流しており、その人を寄せ付けぬ様が余計に恐ろしかった。

 

一度だけプレイしたことがある。好奇心と恐怖のはざまで相当躊躇し、誘ってくれた友人を長らく待たせ呆れられた。

選んだのはカエルの解剖の話だった。解剖の授業で一人の少女がヒートアップしていき、チェーンソーとかも使いだし、さすがに周りがドン引きする、という内容で、記憶がおぼろげなせいもあるが、どのあたりが怪談なのかよく分からない話だった。

 

いつの間にかゲーム機はなくなって、跡地にはプリクラコーナーができた。

 

あのゲーム機の情報を探しているが、広いネットの海を検索しても、詳細は謎のままである。

 

 

 

11月8日の夢

道の駅に母と二人で来ていた。

道の駅は二つの建物に分かれていた。どちらも薄暗かった。

片方の建物はドーム状で、内部は広い一つの部屋になっていて、決起集会のために多くの人が集まっていた。誰かが大声で語りかけていた。

母親が集会に興味を持ち、とどまったので、人込みをかきわけてトイレに行った。トイレは公共施設によくあるコンクリートの壁で仕切られたトイレだった。

もう片方の建物への通路として、和風の橋がかけられていた。幅5m、長さ40mほど。橋の周りは庭園で、小石や池や松があり、夕日もほぼ沈んだ頃なので、紫色にライトアップされていた。今日はそこで島〇〇〇のライブが催されている。

もう片方の建物ではお土産が売っていた。建物の広さのわりに棚が少なく、商品もあまり並んでいなかったが、人は沢山いた。中国の人もいた。人がいなかったらさみしすぎるなと思う。

 

 

ル・レクチェの実る頃

今季もル・レクチェがとてもおいしい。

もし高級フルーツといったら何?ときかれたら、メロンでもマンゴーでもなくル・レクチェと答えるだろう。正直、フルーツは大体高級なので、ル・レクチェ以外の例がメロンとかマンゴーくらいしか今パっと思い浮かばない。みんな高い。

でも、ル・レクチェは洋梨の貴婦人とか呼ばれているのだ。高貴な生まれなことは間違いない。

ル・レクチェは前述のとおり洋梨の一種で、とてもおいしい。

今調べたら県によっては「ル レクチエ」表記で統一されているらしが、ル・レクチェの方が絶対かっこいいので本文ではこのように記す。

食感はぬるっと、そしてねちゃっとしている。

と表現すると、いかにもおいしくなさそうだが、すごくおいしい。マンゴーとか、さわし柿の外側みたいな固さだ。柔らかくも厚みのある実を、前歯でぬったりと押し噛んでいく感触がたまらない。

この絶妙な食べごろを見極めるのがル・レクチェ素人には結構難しく、早すぎてシャリシャリ固かったり、遅すぎて傷ませてしまったりする。親切にも包装紙に「食べごろの見極め方」の記載されているにも関わらず、読むのが面倒くさかったり、成熟を待機している間に勝機を見逃したりと、毎年、最高のコンディションで食せるかどうかの「博打ル・レクチェ」が各々の家で開催されることになる。

 

ル・レクチェは洋梨の甘みと香りを凝縮・熟成させたような味わいで、その風体、まさに貴婦人然としている。ラフランスがさわやかさをまとったお嬢さまなら、こっちは芳醇さ漂う熟女である。特に香りはとても強く、ル・レクチェを置いておくだけで部屋が高貴な感じになる。味は、そんな香りをそのまま食べているようで、自然のみずみずしさと、濃縮還元したのか?という程の甘みが素晴らしい調和を織りなしている。

 

そんな感じで、ル・レクチェはめちゃくちゃおいしい。だが、全国的な知名度はさほど高くない気がする。例えば、ラフランスは知っていても、ル・レクチェは知らないという人は多い。

昔、ラジオ番組で地元の農家の方がル・レクチェの紹介をしていた際、試食をしたクリエイターが「まあ、おいしいかな」みたいなあっさりしたコメントで済ませたことを個人的にかなりもの凄く根に持っている。宣伝しにきとるんぞ。個人的な感想はいいとして、ル・レクチェを知らないリスナーは「まあ、おいしいかなって感じなんだ」と思っちゃうだろうが。ふざけるなよ。

 

ラフランスよりねちゃねちゃしていて、熟れきった、食べ頃のご機嫌取りが難しい貴婦人がル・レクチェです。今季も食べられて幸せでした。来期も楽しみにしています。

 

 

 

劇場版仮面ライダー鎧武お正月レビューを書こうとしていた頃

タイトルの通り、いつかのお正月、わたしは劇場版仮面ライダー鎧武のレビューを書こうとしていた。

しかし、あまりに言及しなければいけないところが多い今作のレビューは難航し、ついに途中で筆を折った。そのデータがたまたま発掘されたので、もったいなくて掲載した次第である。

 

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劇場版 仮面ライダー鎧武🍊

サッカー大決戦!黄金の果実争奪戦! お正月レビュー

 

1.はじめに

 

前々から劇場版仮面ライダー鎧武は面白いぞ!とことあるごとに吹聴して回っていたのですが、なかなか周りの人に興味を持って貰えないため、お正月休みを利用してレビューを書き溜めることにしました。

当作品は2014年の夏、烈車戦隊トッキュ―ジャーと2本立てで上映されたものです。

鎧武といえば虚淵脚本ということでも話題になりましたが、私はと言えば大好きなトッキュ―ジャーが目当てということもあり、鎧武本編については序盤の数話しかチェックしていない状態で上映に臨みました。

 

正直全然期待しておらず、前半のトッキュ―ジャーが終わったらフケようかな、くらいのテンションだったのですが、不意打ち的に腹筋と中枢神経をズタボロにされ、ほうほうの体で映画館を抜けだしてきた次第です。

 

余談ですが劇場特典で「アイシング応援汗かき」というものを貰いました。プラスチックの薄い板で、丸めればメガホンとして応援に使えるし、分解すると団扇(団扇…?)になるので汗かきにも対応しています、という心憎いグッズです。

 

 

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2.前半戦

 

早速映画本編の紹介に移りたいと思います。

いよいよ始まった劇場版仮面ライダー鎧武…その序盤に映し出された光景は

 

世界は滅亡。

廃墟の中で怪人と孤独な戦いを続ける鎧武。

 

滅亡?

という野暮な疑問に対する説明は一切ありません。

咄嗟にカブトボーグ14期が思い浮かびます。

 繰り返しになりますが、私はテレビ版の鎧武についての知識をほとんど持ち合わせていません。衝撃的なこのキック・オフも、テレビ版を知る人にとっては「滅亡は基本」なのでしょう。

 

本編続き。

鎧武である主人公のコウタのもとに、突然少年が現れます。

少年は、荒廃しきった世界の中、不自然に転がっているサッカーボールを指さし、用途の説明をコウタに求めました。

 

なんか…ほかにもっと聞くことあるのでは…?と思うのですが、優しいコウタは簡単にサッカーのルールを説明してあげました。

ボールを蹴って運んで、ゴールを決めた方が勝ち。 

少年「それで負けた方はどうなるの?命を取られるのか

コウタ「そんな訳ないだろ 笑 どうにもならないよ 笑」

サッカーを通じて「楽しむための戦い」があることを語る主人公のコウタ。「そんな戦いもあるんだ…」と感銘を受ける少年。

 

そんな戦い、サッカー以外にも山ほどある。

 

でも、この劇場版鎧武はワールドカップ開催の記念も兼ねており、サッカーが大切なキーワード。

戦国武将+フルーツ🍊

この鎧武の基本要素だけでも凡人には「????」という感じですが、劇場版鎧武ではさらに

戦国武将+フルーツ🍊+サッカー⚽

という混沌極まる3者が揃い踏み。

その混沌ぶりが序盤から遺憾なく発揮されていきます。

 

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少し目を離した間に居なくなってしまった少年を追いかけるコウタ。

薄暗い廃屋の中を進んでいくと、その奥から謎の歓声が聞こえます。

\ガ・イ・ム!!!/\ガ・イ・ム!!!/\ガ・イ・ム!!!/

荒廃した世界、きっと生き残った人口もたかが知れているのでしょう。そんな状況下で、こんなにも多くの人間の声がするのはいかにも不自然。

コウタ「そんなはずは…」

唐突に開けた視界の先には、ぼちぼち人が入った(満員御礼でない所がリアル)サッカースタジアムが広がっていました。芝生も建物も綺麗に整備されています。

廃墟の中に突然現れた空間にたじろぐコウタ。

そこに、マネージャー(多分ヒロインの人)が「どこ行ってたのよ!」と文句を言いながら現れます。

コウタ「状況が全然わからないんだけど…」

 

全然わかりません。ここまで、本編開始5分です。

 

なおもコウタをせっつくマネージャーが言うことには 

マネージャー「チームバロンが私達チームガイムに戦いを挑んできたんじゃない!」

 

チームバロンとはカイト(🍌の人)率いるサッカーチームのようで、赤いユニフォームが目印です。

カイト「今日こそ決着をつけてやる!」

あと、試合開始前に友達(どうもテレビ版では既に死んでるっぽい)がでてきてコウタが混乱する、という場面もありました。つまり開始5分目にして、全然違う世界軸のお話が始まってしまったようなのです。

 

「どうなってんの!?」と叫ぶコウタを尻目にホイッスルが鳴り、30秒くらい、いたって普通のサッカーの試合を見せられます。

 

おれは 鎧武の映画を見ていると思ったが、いつのまにかサッカーの試合を観戦していた…

 

白熱する試合。芝生を縦横無尽に駆けていたカイトが、急にバナナを取り出しました。

 

「変身!!!」

 

仮面ライダーに変身したカイトは華麗にボールを奪い、人間ではありえない跳躍でゴールを決めました。

大盛り上がりの観客。

やっぱり見ていたのはサッカーの試合ではなく鎧武の映画でしたね。

 

コウタ「今のはずるいだろ!!!」

 

この辺りで気づいたのですが、この映画のツッコミは全て主人公コウタの双肩にかかっているんですよね。このツッコミがまた端的で爽快です。 

カイト「使える力はすべて使う、それが勝負というものだ」

潔い。

一般人の試合に仮面ライダーが混じって、本気のライダーキックでボールを蹴り上げるなんて、明らかに事故じゃないですか。

でも、駆けつけてきた富士電機のユニフォームを着た謎の男が言うんですよね。

謎の男「カイトのいうとおりだぜ」

コウタ「あ…あんた…ジェフユナイテッド千葉佐藤勇人選手

コウタ「プロまでいんのかよ……」

突然のプロ登場に混乱するコウタの肩に手をかけるYAMAHAのユニフォームを着た謎の男

謎の男②「こっちだってまけてないぜ」

コウタ「ジュビロ磐田の駒野選手まで

なんと劇場版鎧武、現役プロ選手まで登用。どこまでサッカー要素をつきつめていく気なのでしょうか。早くも戦国武将フルーツ🍊の2大要素が霞み始めました。

 

プロも出場するすごい試合とあって、コウタも訳分からないなりに本気でプレイに臨みます。 

ここでいう本気というのは、つまり仮面ライダーに変身するということです。

この試合の絵面で面白いのが、フツーのユニフォーム着た選手達に混じってガワがフツーにプレイしてる所です(たまに必殺技を出してくることもありますが)。

動きも軽快で、ディフェンスとかパスとかもフツーにこなしてるのが妙に笑いを誘います。

勿論ゴールキーパー仮面ライダー正直普通の選手のハンデ大きすぎですが、そんなの全然考慮してない所が堪りません。我々の感覚も段々麻痺していきます。

 

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この白熱した混沌サッカー試合を、別チームも偵察に来ていました。

スポーツ漫画にありがちな、これから戦うであろう他校チームが主人公チームの試合会場に来てなんやかんやいう感じでしょうか。

緑ユニフォーム「優勝はこのチームシャルモンがいただくわ!」

白ユニフォーム「我々ユグドラシルはサッカーで世界を制するのだ」

鎧武は平成ライダー初期のドロドロ具合をフューチャーした作品だと聞いたことがあります。

多分テレビ版本編でも色んな勢力が泥沼のように覇権を争っているのでしょう。

劇場版ではその勢力が全部サッカーチームになっているっていう、そういうことか…

 

 

さて、試合は拮抗しつつも、ガイムチームの勝利。

互いの健闘をたたえ合う中で、カイトチームの生身の一人がぼやきます。 

「ああ~~オレも強いベルトがあれば、もっと活躍できるんだけどなあ…」

普通の選手の立場なさすぎ、という認識はどうも本人達の中にもあったようです。

 

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試合の後、町をうろつくコウタ。

映画序盤で見た廃墟はすっかり姿を変え、町並みは元に戻り、人々もなにごともなく生活をし…そして…

どこに行ってもサッカー一色にそまっています。 

その様子を訝しんだり、ゴン中山(本人)に謎のエールを贈られたりするコウタ。

 

そこで冒頭の「サッカー以外の戦いでは負けた方が命を取られるのは基本」という物騒な思想を持つあの少年が現れ、ラピスと名乗ります。

再登場したラピスは、どういう訳かサッカーの大ファンになっていました。

 

ラピス「コウタの言った通りだよ…誰も傷つかない…命の失われることのない戦い…すごいよ!こんな戦い方があったんだ…!」

コウタ「う…うん…」

ラピス「この町は平和だ…この平和が永遠に続けばいい…」

 

う…うん…

 

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場面は変わってどこかの豪邸。

さっき試合を偵察に来ていた白ユニフォームのお兄さんとその弟が会話しています。

 

本編の登場人物を把握していなかったのですが、このお兄さんが出た時、

映画館で前に座っていた4才くらいの子が

「メロン味!」と叫んだのでこの人がメロンなのかな、と思っていたら、やっぱりメロンのライダーでした。

 メロン味は妻の見舞いに出掛けていきます。そしてそれを見送る弟(ミツザネ)。

ミツザネ「兄さんは独身(強い断定)妻なんていない…何より…兄さんは僕が…」

 

僕が…なにしたの?